新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

おっさん、大型二輪免許をとる

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僕らが十代の頃、400ccまでの普通自動二輪(当時は普通自動二輪400CC限定)は、その頃から自動車教習所で免許を取ることが可能。だが排気量制限を解除して400CC以上の自動二輪にも乗れるようにするための、当時の限定解除試験は、試験場での一発試験だけ。その合格率が6%程度と言われ、限定条件無しの普通自動二輪免許(今の大型自動二輪免許)はステータス性の高い免許だった。だから30年後とはいえ、小型自動二輪免許すら持っていなかった自分が限定無しの自動二輪免許を取得するとは、想像すらしていなかった。

 

きっかけは、カーシェアリングの普及。今は自家用車を保有しているが、いずれ生活環境次第では手放してもいいかなと思う。そうなった場合、それでも何らかの自由な移動手段は手元に置きたい。その時、原付二種(125CC未満)スクーターは有力な選択肢。だが、自動二輪の免許が無い(汗)

→だったら、125CCスクーターの運転に必要な普通自動二輪免許(小型二輪AT限定)とは大差ないから、普通自動二輪AT限定(つまり400CCまでのクラッチが無い二輪を運転可の免許)を取ってしまおう

→規定時間の13時間(実技のみ)を1時間オーバーしたものの教習所を卒業し、普通自動二輪AT限定を取ったが、マニュアル車の方が取り回しは楽だし、クランク通過も楽そう

→卒業後1年以内に、別の教習を受ける場合には、料金が〇千円キャッシュバックになるキャンペーンがあったので、同じ教習所にリターン

普通自動二輪限定解除教習を修了して免許条件の変更を行い、400CCまでの自動二輪車は何でも運転OKになった

→250CCや400CCのバイクをレンタルして遠出し、高速道路も走った結果、やはり排気量上限は無い方がいいよね。どうせなら、ハーレーってやつにも一度くらいは乗ってみたい。

→またもや同じ教習所にリターン

大型自動二輪の教習課程(実技のみ12時間)を規定時間で無事卒業し、大型自動二輪の免許を取得(今ココ)

 

 思い立ってからほぼ1年、50歳を過ぎてからの自動二輪免許取得は、何が大変だったかというと、通常の予定と教習予定のスケジュール調整。あと、神奈川県には一箇所しかない、二俣川の運転免許センターへの往復3回。教習そのものは、落ち着いて臨めば、大変では無い。人より不器用な僕でも、規定時間で教習をクリアーすることができた。

 

ちなみに、教習中の転倒は、通算で4回。直角クランクを400CCスクーターで通過するときに1度。大型の課程に入ってからは、円周走行をゆっくり走った時に1度。波状路で1度。最後に、スラロームをすごくゆっくり走行する時に、止まりそうになり1度。全てゆっくりとした走行の時に、ゆっくり倒れた。なので傾くバイクから脱出でき、怪我は負っていない。

 

さて、中型スクーター(ホンダSilver Wing、およそ250kg)、中型マニュアル(ホンダCB400F、およそ200kg)、大型マニュアル(ホンダNC750S、およそ220kg)という3車種で教習を受けた訳だが、一番厄介だったのは中型スクーターだった。車重が一番重く、車輪の直径が小さくてホイールベースが長いので、左右に安定しづらく、小回りも効かない。これで鍛えられたので、後は楽。特に大型は、安定が非常に良くて小回りも効いたので、一番楽だった気がする。何せ一本橋は、合格ラインが中型7秒以上、大型10秒以上のところ、14秒以上を記録したほど。クランクも、11時間の屋外教習を通算して、一度もミス無し。

 

逆に考えると、これから二輪免許の教習を受けるという方がいたら、悪いことは言わないから、マニュアルで受ける方が楽。教習の規定時間は、マニュアルの方がAT限定より2〜3時間長いことを差し引いても、そう思う。ただし小型(125CC未満)限定は話が別。ATであっても車体が軽いし、教習の規定時間もATは結構短いから、MTとの相対的な差が大きく、無理にMTを選ぶ必要は無いかも。

 

この年齢で教習所に行くにあたって、やはり情報は欲しかったので、ネットで情報を探した。結果、役に立ったのは料金比較だけ。それ以外、特にYoutubeなどの動画情報は、自分の教習の役に立つものは皆無。というわけで、教習所に関しては、ネットに過大な期待をしないほうが良い。

 

つらつらと書いてきたが、今のところ、公道で大型二輪に乗ったことは、まだ無い。近いうちに大型バイクを借りて、ツーリングに出かけてこようと思っている。いきなり大きすぎるバイクだと、コントロールできるか分からないので、最初は1リッター未満の馬力があまり大きく無いバイクを選ぶだろう。それがOKだったら、もう少し馬力や重量のあるバイクに乗っても良い。小心者だから、いきなり隼(スズキが誇る1300CC、140馬力以上のスーパーバイク)、みたいな大胆な選択はできないよ。いい歳の初心者おっさんライダーは、自分を弁えてバイクを選ぶのだ。

 

つい先日も、道志街道で19歳のライダーが、自爆事故で亡くなったらしい。若さ故の過ちなのか違うのか、それは僕には分からない。けど、登山でもそうだが、無事に帰ることが、何よりも優先だということを、この歳になると、強く思わされる。スリルを追いすぎず、安全第一で走るよ、僕は。

 

尾瀬・富士見下ルート(公衆トイレ故障中)

梅雨の最中の6月23日、久しぶりに尾瀬を歩いてきた。

 

以下の5つが、尾瀬主要部(尾瀬ヶ原尾瀬沼)に入るための主な入山口。

 群馬県側:鳩待峠、大清水、富士見下

 福島県側:御池(燧裏林道経由)、沼山峠

 

交通の便や、尾瀬主要部へのアクセスの近さから、鳩待峠が最も利用者の多い入山口となっていて、僕も何度か鳩待峠から入山したことがある。だが今回は、これまで歩いたことがなく、上記のなかでもマイナー度で1・2を争う、かつてのメインルート、富士見下をスタート地点とした。何せ、今では公共交通機関が通っていないらしい(何年か前までは1日に4便くらい、尾瀬戸倉からバスが通っていた)し、富士見峠を経由した尾瀬主要部への距離が長いので、鳩待峠の便利さを知ってしまったら、なかなかこちらを使おうとは思わないだろう。実際、富士見下の駐車場は僕の出発時点で車が3台、下山時点で6台。僕が富士見峠へ向かう最中は、1人も出会わなかったし、下山途中も3組くらいしか逢ってていない。富士見峠で、鳩待峠から登ってきたらしい登山者6組くらいに逢っているが、尾瀬ヶ原尾瀬沼の人の多さに比べると、いないも同然(さすがに言いすぎか)

 

さてここで、富士見下ルートを使ってみようかとご検討中の方に、重要かもしれないお知らせ。2018年6月23日現在、富士見下の公衆トイレは、水漏れのため大便器が使えません。つまり、大きい方の用足しは、戸倉で済ませるか富士見峠まで我慢するということ。

 

今回の目的地はアヤメ平。歩行時間を考えると、鳩待峠からの方が早いが、一度は富士見下ルートを経験しておきたかったので、敢えて富士見峠経由とした。深夜に富士見下駐車場に到着して、5時30分に出発。

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富士見下から富士見峠までの間は、自動車が通行可能な林道をひたすら進む。7キロで570メートルを上がるから、平均斜度は8度くらい。砂利が結構浮いている区間が多い。

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今回、天気予報が午後から雨と報じていたので、下山時間を短縮するために折り畳み自転車を持参。漕いで登るには斜度が厳しいので、押して上がった。だが、砂利の抵抗が想像以上に大きく、進むのは決して楽ではない。背負子で背負って運ぶ方が楽では無いかと思ったくらい。

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林道の終点が、富士見小屋跡の残る富士見峠。他の登山者が「ここで買い物できると思ったのに」と話していたが、何年か前に営業を休止している。ただし、公衆トイレ(画像の奥)は問題なく使用できるし、トイレットペーパーまで完備していた。

ここに自転車を置いて、尾瀬らしい地域へと足を進める。

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そして、今回の目的地、アヤメ平に到着。富士見峠からは1キロくらい。遠くに見えるのは、その山容を僕が一番好む燧ケ岳。尾瀬ヶ原を囲む山域の尾根部分に広がる平原なので、少し風が強い。

f:id:jazzwombat:20180624094245j:plain尾瀬ヶ原でのピークはとっくに過ぎているが、ここではわずかに水芭蕉がその姿を残していた。

 

9時を過ぎたので、来た道をとって返す。富士見小屋跡で自転車を準備し、いざ林道を下山開始。すぐに思ったのは、やはりここはMTBのようなサス付きの悪路用自転車が望ましいということ。ガレた道で、時々道を横切る排水路の段差があったりするので、あまり車輪が小さいと振動をコントロールできず危険。僕のブロンプトンは16インチなので、充分気を遣えば何とかなるが、これより小さい車輪で、かつブレーキがキャリパーやVブレーキだと、コントロール不能に陥る可能性の高い場所がある。林道のほとんどの区間が、片側は崖なので、コントロール不能になったら、滑落して重傷を負っても不思議ではない。

 

昔、自転車でヤンチャしていたころの感覚を思い出しながら、浮いた砂利で滑るタイヤをコントロールしつつ林道を下る。キャリパーブレーキだと、手がつらい。油圧ディスクブレーキが欲しい。そんなことを思いながら進み、富士見下には10時15分に到着。

 

きっと次は、鳩待峠か沼山峠から入山するだろう。やはりアクセスは楽な方が良い。

 

相互信頼関係が無い相手とスワップ取引はできません

2018年に入って、韓国で経済を知る人々の間では日本との通貨スワップ協定を復活させたいとの思いが強まり、韓国側から発信される報道の所々で、それが披瀝されています。韓国はいくつかの国と通貨スワップ協定を締結していますが、ウォンと交換でいわゆるハードカレンシーを入手できる協定は、実質的に見ればほぼ無いと言ってもいいでしょう。アメリカとの協定は望みが薄い状況なので、円経由で米ドルにアクセスできる日本との通貨スワップを、二番目かつ現実味の感じられる候補と考えているように見えます。

 

僕は政治とは別の理由から、韓国と通貨スワップ協定を結ぶことに反対します。韓国を嫌いだからとか、人種的な話とか、政治的信条とか、一切そんな理由ではありません。

 

スワップ取引というのは、契約当事者の双方による義務の履行行為です。つまり、双方が相手方に対して、義務の履行を期待できることが大前提。その信頼が無ければ、スワップ取引を行なってはいけない。これは、デリバティブ取引に関わる人の全てが共有する価値観。デリバティブ取引はゼロサムが基本なので、取引相手が約束による義務を履行しないということは、イコール自分は損だけ可能性ありで益になる可能性が無いということ。そんな状況であることが、多くの人の目に明らかな状況で、会社がそんな相手とスワップ契約を締結したら、少なくとも善良なる管理者としての注意義務を怠ったものとして、役員は法的責任を問われてもおかしくない。

 

さて、韓国という国がスワップ取引の相手方として必要な資質を有しているかというと、少なくとも日本という国にとって、はなはだ心許ないと言わざるを得ない。個人としての韓国人の資質ではなく、いざ国としての行為判断を行うにあたり、あの国が日本との間で国際法や契約を遵守すると言い難いことは、これまでの歴史的事象が表している通り。早くも明治時代、福沢諭吉翁は脱亜論でそのことを指摘していました。

 

約束のうち都合の悪い部分は無視すると分かっている相手と、経済行為としての協定を締結することは、実質的に経済的価値の贈与です。ODAでもあるまいに、先進国たる韓国に、無償贈与という非先進国向けの行為を行ったら、いずれ先進国たる韓国を物乞い国家扱いした失礼な国だと、また怨まれそうです。ちょっとだけ政治的領域に脱線しましたが、つまり韓国との通貨スワップ協定という取引は、日本の経済的利益を一方的に損なう行為であり、そんな決断を下した政治家は、背任を問われても不思議ではありません。

 

外貨準備の課題は、先進国の一員たる韓国が、尊厳をかけて自身で何とかするべきものであり、それを失敗した場合の備えは、日本が自身で考えれば良いこと。国際法の観点から決着している戦後賠償問題などで、理に則さない考えにより日本の経済的利益を侵害しようとしている、あきらかに価値観の異なる相手に、政治家が背任のリスクを負ってまで経済的利益を供与する必要などありません。

 

サックスアンサンブル 5/20に立川ららぽーとで演奏します

久しぶりの更新です。

ジャズを演奏するにあたっての本職楽器はトランペットなのだが、最近は練習時間の8割以上をテナーサックスに費やしている。一応は期間限定。なぜかというと、サックスアンサンブルの公開演奏を引き受けたから。舞台を務めた後は、また以前のペースに戻ると思う。

 

やっている曲は銀河鉄道999とかアンパンマンマーチとか、ジャズとは言い難いものが多いし、アーティキュレーションの指定が多い譜面どおりに演奏しなければならないので、従来路線とは明らかに畑違い。でも、ハイトーンを多用し、細かい音の表現に気を遣う演奏は、これまで経験していなかった世界なので、良い訓練になっている。

 

ハイトーンを多用する譜面なので、当然の如く上のF♯まで楽譜に記載されている。メインで使っているテナーサックス2本のうち、Buescher 400にはハイF#キーが付いていない。替え指を使うことで、ハイF#を出すことは出来るのだが、音程と音の太さに難がある。このため、必然的にハイF♯キーの付いたSelmer Mark 7(Fr)を使う。

 

ただ、Mark 7も古い楽器なので、集中的に倍音練習を繰り返すうちに、細かいところで不具合が出てきた。修理に出さねばならないのだが、そうなると使えるテナーが無い。このため、サックス2本、金管楽器2本を下取りに出して、それほど古くない台湾製の中古テナーを1本入手した。地味な色なのに、なぜか演奏現場で注目されることが多い。

 

さて、練習中のサックスアンサンブルですが、立川いったいまつりというイベントの中で、以下の日時会場で20分くらい演奏します。

5月20日(日)14時40分

ららぽーと立川立飛

バンド名 HAPPY-GROOVY☆G7

 JR中央線立川駅から、多摩モノレール立川北駅に乗り換え、2駅目の立飛駅が最寄り駅です。ららぽーと立飛駅と直結しているようです。(行ったこと無い)

 

サックス4本(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)とパーカッションという、珍しい編成で、ジャズを普段は意識しないフツーの方々に向けた曲を演奏予定。ご都合が合うようでしたら、ぜひともお越しくださいませ。

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自転車で猪苗代湖を一周

時は2017年8月28日の午前11時半、僕は福島県の猪苗代磐梯高原インターチェンジから猪苗代湖畔へと降り立った。傍らには愛用するロードバイク。そう、僕は猪苗代湖を一周する旅へと出るのだ。なかなか晴れ間の少ない夏だったが、この日もやはり曇り。

 

天鏡湖とも呼ばれる猪苗代湖は、僕が昔から何度も訪れている場所。その美しい風景は、心を落ち着かせてくれる。これまでは常に車で移動していたのだが、今回は初めて自転車での移動。湖の北側から、西側へと走り出す。ものの10分も走ったところで、うっすらと雨が降りだしたものの、そのままペダルを回し続けた。

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しばらくは国道を走る。途中、工事中で片側交互通行になっている区間は、結構気合を入れて速度を上げていたが、国道から外れると交通量はぐっと少なくなり、快適なサイクリングコース。

 

ただ、湖畔だからといって平坦な道ばかりではない。1時間も走ると、最大斜度15度の区間が登場する。とはいっても、上り坂の区間はそれほど長くないので、我慢して登ってゆく。この、ちょっとしたヒルクライムのピークを過ぎると、平坦基調の道を快調に走ってゆくことができる。ただ、湖の西岸を南下してゆくと、山が目前にせまり、道路は砂利道で、このまま進んでよいのか不安になる。結果、進路を湖から離れる方向とし、う回路へと自転車を進めた。

 

 後で改めて地図をチェックすると、そこは進んでもOKだったようだ。ただし、最大斜度15度の上り坂が待ち構えている。結果とすると、そんな根性が無かった僕にとり進路変更は正解。しばらく湖が見えないう回路を進んだが、山を回り込んだところで、また湖畔の道に復帰。

 

湖の西岸から南岸にかけては、飲食店や食料品店が無い。そんな中、南岸で「江湖村」という地名が登場。そこには飲食店があるらしい。昼食を取れずにペダルを漕ぎ続けていたため、江湖村へとハンドルを切る。坂道を上ってゆくと、鶏や犬が放し飼いで歩いていて、そんな光景の一角に、飲食スペースを備えた建物があった。

 

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ここで昼食をいただいたのだが、その時に、そこがバイオマス発電で電力を自給していることを知る。エコなことを、江湖村でやってますと、その関係者の方は笑いながらおっしゃられていた。

 

 さて、走行を再開すると、一気に湖の東岸を北上。

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 曇天だったので、ちょっと青さは無いが、こんな色合いもまた美しい光景。

 

最後はまた国道を走る。湖畔の道を走ることもできたのだろうと思うのだが、その日の宿へ向かう時間が必要だったこともあり、道を迷いづらい国道をスピードを上げてゴールを目指す。そして、スタートから4時間半で出発地点に到着。ほぼ雨に降られること無く、無事に猪苗代湖一周を達成できた。いつもは多摩川サイクリングロードを走ることが多いのだが、それよりは遥かに快適なサイクリング。今度は晴れた日に、また走ってみたい。

 

禁断症状?

2月にアルトサックス Buescher 400 TH&C を手放して、ソブラノサックスを買ったことは既に書いているとおり。
jazzwombat.hatenablog.jp

当面はアルトを使うことが無いだろうと思っての選択だったが、いざ手放すと、ほどなくアルトを使いたくなる局面に遭遇。例えばラテン系バンドに一時参加したときは、テナーよりはアルトの音色の方が合いそうだった。また、平日の夜のジャズセッションで、荷物が大きくなるからとソプラノを持参した時に、やはりソプラノだけというのはちょっと厳しいなと痛感。あと、ポップスっぽい曲に挑戦してみたいという思いもある。そんなこんなで手放してから半年で、またアルトを入手した。

思い返してみれば、手元にアルトが無かった期間、何とはなしに"もの足りなさ"を感じていた気がする。普段は使わないのに、無いと不安とは、いったいどんな禁断症状なんだ。

今度のアルトは、近代的な楽器のヤナギサワA-902。アルトに有りがちな、金切り声のような音色は好まないが、これの音色は耳あたりが柔らかくて良い。手放したBuescher のアルトは、音色を好みのレベルまで詰められなかったので、演奏では殆ど使わなかったが、今度はもう少し使用頻度が上がりそう。
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Venova 国内発売に先駆けて演奏現場にデビュー

ヤマハが新たに作り出した、ちっちゃな管楽器、その名もVenovaが、いよいよ今月末に日本国内での販売が開始されます。「日本での発売が」とワザワザ付けているのは、すでに欧州で発売されているから。で、ウチには個人輸入したVenovaが既にあったりするわけで。 

 

jazzwombat.hatenablog.jp

 

国内販売が近づくにつれて、徐々にメディアでVenovaが紹介されることが増えてきました。国内発売前とあって、個人がその使用感などを紹介するブログは少ないため、あるメディアで紹介された直後は、このブログの1日あたりアクセス数が20倍近くに跳ね上がったことに驚かされましたが、それだけ関心のある方は多いということなのでしょう。

 

サックスのプロ奏者の方がVenovaを演奏する動画がポチポチ公開されていますが、普通に吹いている様子を見て、「おおーっ、簡単そうじゃん」なんて思ったら大間違い。あの方々の楽器コントロール能力は、常人の想像を絶するところにあり、その能力をもってしてようやく、普通の演奏を実現せしめているわけです。普通の人が演奏するには、半音(ピアノの黒鍵の音)の音程コントロールがすごく難しい楽器なので、すぐあんな演奏ができると思ってVenovaを買ったら、盛大にガッカリすること間違いなし。

 

サックスのような円錐管楽器って、管の長さが短いほど、音程のコントロールに苦労するのです。だから、サックスの音程コントロールの難易度は、テナー < アルト < ソプラノ < ソプラニーノという順番。同じく円錐管楽器のVenovaは、僕の実感としてソプラノサックスよりコントロールが難しい。

 

さて、僕がVenovaを入手してから2か月が経過していますが、演奏現場でまともに使ったのは2回。最初は7月1日に松戸某所のジャズセッション。この時は、なんとVenova同士での2管という、なんとも廃人な組み合わせでジャズスタンダード"Bye Bye Black Bird"を演奏してました。おそらくは、国内でVenovaを演奏現場で使った人は既にいるのでしょうが、2管で演奏したというのは、おそらくこれが初めてぢゃないかと。

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2度めは8月5日に昭島市の某所ジャズセッション。周囲の皆様から「Venovaで一曲!」と指定されての演奏でしたが、伴奏はギター、ピアノ、ベース、ドラムと、フツーにジャズを演奏するときの構成で手抜き一切なし。お遊びというには気合いが入り過ぎた楽器編成で、これもメロディーがシンプルな"Smile"を演奏。

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いずれも、♭や♯が少ないメロディーの曲を選んだものの、アドリブに入るとさすがに♭や♯を多用せざるを得ないので、やはり苦戦します。僕自身はサックスを吹きますが、これとも運指が少し違うので、運指に慣れていないことと、音程コントロールの両方が奏者を苦しめる。いやいや、練習すりゃーイイだろうと言われると、一言も無いんですけどね。

 

さて、何か所かへVenovaを連れ出して、周囲の方の反応を見ているわけですが、もちろんサックス奏者は関心を示してくることが多い。しかしながら、それ以上に、サックス奏者じゃない方からの関心が、以外と高い気がします。ピアノやギター、ベースやドラムの方が、サブ楽器として興味を示すことが割と多い。コンパクトに持参できるサブ楽器として、ソプラノサックスじゃ高すぎるし難しそうだけど、これなら良さそうって思う方が多いのでしょう。ジャズセッションだと、ピアニストがサブ楽器として鍵盤ハーモニカを持参することがありますが、その選択と似たところがありそう。

 

音色は、好意的に感じる方の割合が結構高いです。僕自身は、今ひとつかなと思うものの、演奏している人と聞く人の、それぞれ聞こえる音色は少し違うので、そのあたりが僕と周囲の感想が異なる原因かもしれません。

 

持参がお手軽ということは、私も断言できますが、先に書いているとおり、音程のコントロールはシビアです。ましてクラシックのような、音程をビシッと合わせる必要のある用途には、まるで向きません。でも、音程のコントロールへの挑戦も含めて、気楽に楽しむための楽器ということで、ヤマハはこれを作っているようです。こんな本も早々に用意して、挑戦者を募っているようですし(笑)

先行して使ってみた僕からのアドバイスとしては、およそ1万円という価格で、もれなく修行の日々が付いてくるところに、自分が楽しみを見出せそうかどうか、お買い上げの前にぜひご検討下さいませ、といったところです。