新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

音楽

贅沢な造りのBuescher 400

今更ながらの話なのだが、2020年8月から2021年2月まで、テナーサックスのレッスンを受けていた。10年以上も前に、見様見真似でサックスを始めて、そのまま自己流で続けてきたのだが、どこかのタイミングで何か月か基礎を習った方が良いと思っていて、ようや…

今更ながらの基礎練習と、細長い管楽器の入れ替わり

前回の更新が2020年4月27日だったので、ほぼ10か月ぶりとなる。長らく息をひそめていた間に、新型コロナウイルスの感染拡大といった歴史的イベントが続いていたが、私は今のところ、感染経験無しが幸いにして続いている。 昨年前半は長らくジャズセッション…

Travel Sax レビューみたいなもの

これを書いているのは2020年の4月。これに先立つこと13か月、2019年の3月に、Kickstarter経由で、とある商品開発に出捐した。それがコチラ www.kickstarter.com 音楽にさほど関心が無い方が見ると、何に使うものなのか見当も付かないかと思うのだが、これ…

トランペットとソプラノサックスの持ち替え

何度か書いているとおり、僕は主にトランペットとテナーサックスを演奏している。普段はこの2つの楽器を同時に持ち歩いているが、たまにテナーをソプラノに変えることがある。 テナーとトランペットだと、音域(出る音の領域の全般的な高さ)はかなり違うの…

Donald Fagenを探る僕の事情、もしくは如何にしてジャズが見限られたのか

僕が普段聴く音楽は、ほぼジャズばかり。でも、子供の頃からそうだったわけじゃない。同年代の人並みに、FMのエアチェックで日本のポップスを聴いていたし、洋楽も少しは聴いた。 このように、ジャズセッションで出会うアマチュアミュージシャンの多くと同じ…

サックスを始める人にアルトは扱いやすいのか?

現在、一般的に使われるサックスは、主に3種類。ソプラノ、アルト、テナー。小学校や中学校で習ったリコーダーと変わらない。バリトンサックスも有名で、ビッグバンドでは必須だが、かさばるし、値段も結構高いから、そう多くの方が持っているわけではない…

ソプラノサックスは身体を壊す

先に、ソプラノサックスのYAMAHA YSS-82Rを使っていると書いていたが、実は現時点ではその登場頻度が激減している。なぜなら、もう一本、ソプラノを買ってしまったから。 カーブネックだけでなく直管もイイなぁと思っていたところへ、タイミングよく(いや、…

演奏します@2019年 定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台

更新しないまま、だいぶ日が過ぎてしまいましたが、どっこい生きてます。2019年に入ってからは、ジャズ演奏の方でネジを巻きなおしていました。というわけで、演奏予定のお知らせ。 2019年9月7日(土)13:45~14:25 定禅寺ストリートジャズフェスティバル in…

サックスアンサンブル 5/20に立川ららぽーとで演奏します

久しぶりの更新です。 ジャズを演奏するにあたっての本職楽器はトランペットなのだが、最近は練習時間の8割以上をテナーサックスに費やしている。一応は期間限定。なぜかというと、サックスアンサンブルの公開演奏を引き受けたから。舞台を務めた後は、また…

禁断症状?

2月にアルトサックス Buescher 400 TH&C を手放して、ソブラノサックスを買ったことは既に書いているとおり。 jazzwombat.hatenablog.jp当面はアルトを使うことが無いだろうと思っての選択だったが、いざ手放すと、ほどなくアルトを使いたくなる局面に遭遇。…

Venova 国内発売に先駆けて演奏現場にデビュー

ヤマハが新たに作り出した、ちっちゃな管楽器、その名もVenovaが、いよいよ今月末に日本国内での販売が開始されます。「日本での発売が」とワザワザ付けているのは、すでに欧州で発売されているから。で、ウチには個人輸入したVenovaが既にあったりするわけ…

定番は物欲を抑え込めるか

「管楽器と付き合ってゆくことは、物欲と付き合ってゆくということである。」 どこかの名言っぽく書いてみたが、なんのことはない、僕が自分の楽器遍歴を振り返ってみての、ただの感想だ。僕に限らず、まだ見ぬ理想の楽器を求めて楽器遍歴を続けている人は多…

Venovaがやってきた

YAMAHA YVS-100 "Venova" といっても、ほとんどの方がご存じ無いだろう。管楽器界の大手メーカーたるヤマハが、2017年4月に欧州で発売を開始した、変わった形の管楽器のことである。 吹き込み口のすぐ下に、見慣れない管が付いていることを除けば、リコーダ…

古いけどOldじゃないBENGE

管楽器ポートフォリオ改善の第二弾として、長らく使っていないトランペット1本と、現役で使っているトランペット1本を売却し、別のトランペットを1本入手してきた。 jazzwombat.hatenablog.jp 現役で使っていたBSCは、音色に厚みがあって良い楽器だっ…

優等生、グズる

2017年2月に入手したソプラノサックス、ヤマハのYSS-82ZRは基本的に優等生な楽器なので、演奏ではあまり神経質に扱わなくともOK。7年くらい前に入手したヤナギサワの初代テナー(マーチンのコピーモデル)は対照的で、音程が暴れまくりだったため、僕の…

ソプラノサックスを実戦投入

新しいソプラノサックス、YAMAHA YSS-82Rを買ってから1か月が経過した。 近所の音楽スタジオへ練習に出かける時は、以前ならトランペットとテナーサックスを持参していたが、最近はそこにソプラノを追加して3本持参したり、ソプラノとトランペットの2本に…

ソプラノサックスを巡る放浪

現在、管楽器のポートフォリオを再構築しつつあります。そもそも、個人でそんなに幾つも持つはずのない「管楽器」という名詞に、分散投資を意味する「ポートフォリオ」という用語を組み合わせること自体が、世間一般的にはオカシイとも言えますが(笑)、一…

吹くだけじゃなく、弾くこともある

先日、久しぶりにアップライトベースで演奏現場に出かけてきた。 僕がトランペットだけでなく、ベースも演奏することについては、前に書いたことがある。 jazzwombat.hatenablog.jp 「ベースって、あのギターの大きいヤツね」と思ったのなら、それは不正解。…

さまようフリューゲルホーン、もしくはYFH-731のこと

ジャズを演奏するトランペット吹きは、持ち替え楽器としてフリューゲルホーンも持っていることが多い。 バラードの演奏など、柔らかい音を求める場合に使うもので、僕も2本持っている。一時期はロータリー式やオールドケノンなどで4本持っていたのだが、さ…

NANIWA EXP 還暦記念ライブ、行ってきた撮ってきた

10月29日に、Billboard TokyoでNANIWA EXPRESSのライブを観てきた。 NANIWA EXP は、1982年に結成されて1986年にいったん解散したフュージョンのグループ。僕が高校から大学にかけてのこの時期は、カシオペアに代表されるフュージョンの黄金期で、新聞のFM…

Bob Mintzerのトラウマ疑惑

僕は長らく、サックスを誰にも習わず、何の教本も使わずに吹いてきた。体験レッスンに行ってみたとか、チョロっと教本を触ってみたなんて程度の話はあったものの、実質的には独学だ。だが、このままではイカンと思い、先日こんな教本を買った。 著者のBob Mi…

Buescher 400というビッグベルを収納できるケース

サックスの大きさって、同じテナーであっても機種によって部分部分が微妙に違う。この違いによってもたらされる悩みが、今回のお題。 僕の場合、Buescher 400とSelmer Mark 7 の2本を使っている。Mark 7のほうは、今や近代サックスのデファクト・スタンダー…

引き続き負け組サックス

前回の記事では、ひとごとのようにC管(C-melody)サックスの基礎知識的な話を書いていたが、今回は自分のこととして書いてみる。 僕がC管を使うのは、こんなときだ。 歌伴確定の演奏現場 Key DやKey Aの曲を演奏 他にテナーやアルトが沢山いるセッション現…

サックス界の負け組、その名は

今回のお題は、右側の銀色のサックス。左のアルトサックスと比べると、ネックが長いし、全体的にも少し大きい。 続いて、テナーと比べてみる。全体的に少し小さい。 管楽器の音の高さは、管の長さで決まる。ということは、この銀色のサックスが、アルトより…

Mark7とB400のある生活

僕は現在、写真のテナー2本を、2か月くらいで交代させながら使っている。左はSelmer Mark7。多少なりとサックスの知識をお持ちの方であれば、Selmerというメーカー名は何度か目にしたことがあるだろう。サックスの定番メーカーと言っても過言ではないくら…

トランペットの話(ジャジャ馬の後継機は正直者)

ジャジャ馬を下取りに出して入手した、ある意味恐ろしい後継機について書いてみる。【以前の記事】 jazzwombat.hatenablog.jp 上段の、支柱が2本ある方がその後継機、BSC TR-205 Allroundだ。そもそもBSC(Brass Sound Creation)自体が、マイナーなハンドメ…

ひねくれ音楽用語(2)

かつてtwitterに投稿していたものはここまで。そのうち、気が向いたら続編を書くかもしれません。 TAB譜:音楽の世界に入った若者ベーシストが、その先に進めないようにと、先輩ベーシストの悪だくみで巧妙に仕掛けられた足かせ。この足かせを自ら解除し、五…

ひねくれ音楽用語(1)

辞書パロディの元祖的存在「悪魔の辞典」にヒントを得て、しばらく前に、”初心者向け音楽用語”というハッシュタグを付け、決して初心者向けとは言えない音楽用語(?)ネタを、twitterに書いていました。そのなかから、改めて世に曝してもいいかなと思えるも…