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新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

トランペットの話(ジャジャ馬の後継機は正直者)

ジャジャ馬を下取りに出して入手した、ある意味恐ろしい後継機について書いてみる。

【以前の記事】

 

jazzwombat.hatenablog.jp

 

f:id:jazzwombat:20160626182303j:plain

上段の、支柱が2本ある方がその後継機、BSC TR-205 Allroundだ。

そもそもBSC(Brass Sound Creation)自体が、マイナーなハンドメイドの工房なので、知らない方も多いだろう。この工房が2006年からしばらく発売していたのが、このAllroundというモデル。これを書いている2016年には、カタログに無い。

どんな楽器なのかを紹介しているサイトを、参考までにご紹介する。

http://www.brasssoundcreation.org/TR203-E.HTM

http://www.select-inter.com/image/bsc/magazine/jl/jl0612.pdf

ちなみに、このAllroundを使うより前から、別のBSC製品を僕は愛用している。それがこれ。

http://www.select-inter.com/spring.html

たかがオイル、されどオイル。僕のシルキーのピストンをスムーズに動かすためには、これが最適だった。

さて、話が脱線しかけたが、このBSCという楽器の何が恐ろしいのか。それは、楽器に救いが無いというところ。シルキーはこの点、人格者(?)の楽器で、多少雑に吹いても、それなりに鳴ってくれる。しかしBSCは容赦がない。吹いたとおりの音しか出してくれないのだ。だから、BSCを吹くときは、シルキーを吹くときよりも神経を相当余計に使わなければならない。ジャズのアドリブを吹く時でも、アドリブの構成だけでなく、吹き方そのものに気を使う度合いが大きいので、これの吹き方をマスターしないことには、とてもじゃないが手の込んだアドリブは無理。

しかし逆に言うと、トランペットを習熟してゆく過程で溜まった自分流のクセを直すためには、すごく良い楽器とも言える。これをキチンと吹けるようになれば、大抵のトランペットは大丈夫だろうというのが、僕の師匠(Bachユーザー)がBSCを吹いての感想。なお、師匠は結構このBSCのことが気に入っているようだ。

というわけで、ここ数か月、ずっとシルキーを封印してBSCだけを使っている。最初の頃よりは、付き合い方に慣れてきたかもしれない。だが、正直者すぎる楽器の性格は相変わらずである。この楽器を御せるようになったら、シルキーももっと自由に吹けることを期待している。

ちなみに、参考で紹介したサイトでは、音程が正確と評価されていて、基本的にはそうだと思っているが、少なくとも僕の楽器については、正確ではないところが一部存在している。それは、開放でハイB♭の音程。ここがだいぶ低い。ちょっと高めのAといったところか。普段はほぼ使わない倍音なので、実害は殆ど無いのだが、たまに開放でミドルGを当てそこなった時にハイAの音が出るのには、ちょいと戸惑う。