新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

NANIWA EXP 還暦記念ライブ、行ってきた撮ってきた

10月29日に、Billboard TokyoでNANIWA EXPRESSのライブを観てきた。

NANIWA EXP は、1982年に結成されて1986年にいったん解散したフュージョンのグループ。僕が高校から大学にかけてのこの時期は、カシオペアに代表されるフュージョンの黄金期で、新聞のFM番組欄をエアチェック準備のため見ていると、「ナニワ」(当時はカタカナ表記だった)の文字はよく目にした記憶がある。

30年たった今では、僕がそうであるように、彼らもすっかりオッサンだ。メンバー5人のうち、すでに3人、まもなく1人、合計4人が還暦を迎えるとのことで、その記念ライブ。ちなみに、下の画像の左端に写っている青柳誠さん(key,sax)だけ55歳で、リーダーの清水興さん(b)からは「5年後にまた還暦記念ライブやったる」との宣言が飛び出した。

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Billboard Tokyo は、普段は録音録画お断りの場所なのだが、今回はリーダー清水興さんから「撮影OKだし、ネットへのアップも構へんでぇ~」とのお墨付きが、何時ものように出されたので、遠慮なくハンディカメラで録画させていただいた。なお、その一部はYoutubeで公開している。

NANIWA EXP " Believin' " on Billboard Tokyo / Oct 29 2016 - YouTube

NANIWA EXP " 大宇宙無限力神 " on Billboard Tokyo / Oct 29 2016 - YouTube

僕も、4百人くらいのステージやジャズセッションで演奏した経験があるのだが、その体験を踏まえ、この5人の演奏はつくづくスゲーなと思ってしまう。本当にね、音で遊んでいるという、いかにも楽しくやっている感じが、聴いている側にビシビシ伝わってくるんですよ。ステージ上での各種の音楽的やりとりが、たっぷりとした余裕の中で行われていて、でもそれは漫然としたものではなく、良い緊張感を必ず伴っている。こういったレベルの演奏は、なかなか出来るものじゃない。

還暦記念ライブということで、メンバーの大半が60歳だが、僕が30年前に抱いていた60歳のイメージと大幅にかけ離れている。オッサン達がステージ上で余裕をかましながら音楽で遊んでいる姿は、カッコ良いとしか言えない。自分もこんなカッコ良いオッサンになれるのだろうか。

 

僕が観ていたのは1st set で、ライブ後のサイン会が終わった後、一緒にライブを観にいった仲間と3人で楽屋の青柳誠さんを訪問。ライブで使用されていたテナーサックスとソプラノサックスを撮影させていただく。

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ちなみに、僕らが楽屋訪問できることになったのは、昨年僕が入手したテナーサックス(セルマーのMark7)を起点とした縁によるもの。そのテナーサックス、僕が石森管楽器で購入する前は青柳誠さんが30年くらい使用していたもので、付属していたフライトケースも青柳さんが使用していたものだった。それまでは、青柳さんの名前も、何をやっている方かも全く知らない状態だったのだが、そこから某同居人経由で縁がつながり、今回の楽屋訪問に至る。

以前は自身で使っていたフライトケースにサインをいただいた時は、「何だか妙な感じ」とおっしゃっていた。確かに、多少気恥ずかしい状況かもしれない。

 

青柳さんは現在、石森管楽器の Woodstone ブランドのテナーサックスを使用されている。ソプラノの方は、シルバープレートのストレートネックで、おそらくはセルマーのSA80だろうと思うのだが、よく分からなかった。

 

などと、つらつら書いてきたが、実は僕がNANIWA EXP の曲を初めて聴いたのが、実はMark7を入手した後だったりする。それまでは、何となく聴く機会がなかったのだが、惜しいことをしていた。こういうのを聴くと、自分でもやってみたくなる。長期的課題が、また一つ増えたようだ。