新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

ロードバイクでの夜間走行装備

最近はずっと楽器のことばかり書いているが、実はこのブログ、一番アクセスの多いページは「自転車で伊豆大島を一周する所要時間」で、その次が「ホイールをZondaに交換」だったりする。つまり、ここにアクセスしている方の過半数は、自転車ネタを求めているのだ。書いている本人の入れ込み具合から言えば、自転車よりも楽器の方にドップリ入れ込んでいるのだが、世間のニーズは楽器より自転車。というわけで、今回は久しぶりに自転車ネタを投下してみる。読者サービスとも言う(笑)

 

多くの方は、ロードバイクで夜間に走ろうとは思わないようだ。休日の昼間にはよくロードバイクを見かけるが、夜間になるとまず見かけなくなる。でも僕は夜間に走ることが多い。なぜかというと、装備さえキチンとしていれば、車の通行も少なくなっているので、案外と安全に、安心して走れるからだ。

 

例えば、梅雨が明けて本格的な夏を迎えた時に、炎天下で熱中症のリスクと戦いながら走るよりは、日が落ちた後の、車が少なくなった道を走る方が安全だし、より快適だと思う。

 

このため僕のロードバイクは、夜間走行に必要な装備を備えた状態をデフォルトとしていて、昼間に走る時はそこから予備ライトを外している。このことは、過去記事では書いていなかったから、この記事の画像を見て「脱着が大変そう」と思った方が多いかもしれない。

jazzwombat.hatenablog.jp

 では、夜間走行に必要な装備とは何か。

 

まず、第一に必要なのは、必要な光量と照射領域と点灯時間を確保できるライト。単にライトを一つ付けておけば良いというモンじゃない。

 

僕の知る範囲だと、光量・照射領域・点灯時間の全てを必要な水準で満たす夜間走行用のライトは存在しない。このため、複数のライトを装備することで、ニーズに対応している。最も装備量がヘビーな、深夜に長距離を走行する場合のライト装備は、こんな感じ。

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全てライトはCats Eye製に統一していて、Volt800、Volt400×2本、HL-EL540RCの4灯をハンドル周りに装着。この他に、Volt700を前車輪軸に装着しているので、自転車本体に5灯と、更にヘルメットにVolt200を装着し、合計6灯で走行する。さすがに全部を同時に最大光量で点灯することは無く、最低でも1つは予備ライトとして、それぞれのライトも最小光量で点灯するから、対向車の目を晦ますほどではない。

 

ちなみに、全部のライトを点灯させると、こんな感じ。カメラの位置の関係で、まぶしく見えるが、基本的に光軸は前方20メートルに落とすことを目安としている。

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ちなみにライトのほか、ハンドルにはサイクリングコンピューター2つ(速度・距離の表示用とナビ用)と予備バッテリーを装着している。さすがにこれだけの電装品をハンドル周りに装着すると、だいぶメカメカしい光景となってしまう。

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第二は尾灯だ。電池切れのリスクを考えると、最低2つは欲しい。僕の場合は、自転車に2つと、ヘルメットに1つ付けている。

 

余談で多少脱線する。ロードバイクで時おり、1つだけ装備している尾灯を夜間に点滅させる方がいるが、都道府県の条例(道路交通規則等)に違反した状態であることが多い。ちょっと冗長ではあるが、根拠となる法令と条例(例として東京都のものを挙げる)を掲載しておこう。

 
(道路にある場合の灯火)
第十八条 車両等は、法第五十二条第一項前段の規定により、夜間、道路を通行するときは、次の各号に掲げる区分に従い、それぞれ当該各号に定める灯火をつけなければならない。
一 ~ 四  (省略)
五  軽車両 公安委員会が定める灯火

 

東京都道路交通規則

(軽車両の灯火)
第9条 令第18条第1項第5号の規定により軽車両(牛馬を除く。)がつけなければならない灯火は、次に掲げるものとする。
(1) 白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する前照灯
(2) 赤色で、夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができる光度を有する尾灯

 

重要なのは、この「点灯」というところ。点灯であって「点滅」ではない。ただ、交通規則の別の条項で、反射板を付けている自転車には尾灯の装備義務が免除される。このため、反射板を付けた自転車で尾灯を点滅させるのであれば、違反にならないというようにも読める。

 

いずれにしても、尾灯を点滅させたいのならば、2つ付けて片方を点滅させれば、条例違反にはならない。最近はやりのコンプライアンスとやらも、これで大丈夫。

 

第三は、反射ベスト。夜間に道路工事に従事する皆様が来ているアレの、もっと運動向きに作られているものが販売されている。いかに車の交通量が少なくなるとはいえ、運転手の注意力が散漫になりがちな時間帯でもあり、少しでも目立つようにしておきたい。

 

さて、第四より以降は必ずしも夜間専用の装備じゃない。どちらかというと、長距離を走るにあたって用心のための装備となる。なぜなら、夜間は自転車屋さんが開いていないから。

 

パンク対策用のグッズ

自転車用の簡易工具

いくばくかの粘着テープ

 

このくらいあれば、軽度のトラブルを凌いで走行を続けることができるだろう。粘着テープは、数十センチをフレームに巻き付けておけば、わざわざ荷物として持たなくても良い。

 

つらつらと自分の装備を書いてきたが、とりあえず夜間走行してみたいというだけならば、ライトは2つあれば良いだろう。ただ、ルーメン数の小さいライトだと、街路灯が貧弱な地域では役に立たなくなるので、最低でも200ルーメン級のライトが欲しい。

 

それでは、これからの季節、夜の涼しいライドを楽しみましょう。