新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

おっさん、大型二輪免許をとる

f:id:jazzwombat:20180815035448j:plain

僕らが十代の頃、400ccまでの普通自動二輪(当時は普通自動二輪400CC限定)は、その頃から自動車教習所で免許を取ることが可能。だが排気量制限を解除して400CC以上の自動二輪にも乗れるようにするための、当時の限定解除試験は、試験場での一発試験だけ。その合格率が6%程度と言われ、限定条件無しの普通自動二輪免許(今の大型自動二輪免許)はステータス性の高い免許だった。だから30年後とはいえ、小型自動二輪免許すら持っていなかった自分が限定無しの自動二輪免許を取得するとは、想像すらしていなかった。

 

きっかけは、カーシェアリングの普及。今は自家用車を保有しているが、いずれ生活環境次第では手放してもいいかなと思う。そうなった場合、それでも何らかの自由な移動手段は手元に置きたい。その時、原付二種(125CC未満)スクーターは有力な選択肢。だが、自動二輪の免許が無い(汗)

→だったら、125CCスクーターの運転に必要な普通自動二輪免許(小型二輪AT限定)とは大差ないから、普通自動二輪AT限定(つまり400CCまでのクラッチが無い二輪を運転可の免許)を取ってしまおう

→規定時間の13時間(実技のみ)を1時間オーバーしたものの教習所を卒業し、普通自動二輪AT限定を取ったが、マニュアル車の方が取り回しは楽だし、クランク通過も楽そう

→卒業後1年以内に、別の教習を受ける場合には、料金が〇千円キャッシュバックになるキャンペーンがあったので、同じ教習所にリターン

普通自動二輪限定解除教習を修了して免許条件の変更を行い、400CCまでの自動二輪車は何でも運転OKになった

→250CCや400CCのバイクをレンタルして遠出し、高速道路も走った結果、やはり排気量上限は無い方がいいよね。どうせなら、ハーレーってやつにも一度くらいは乗ってみたい。

→またもや同じ教習所にリターン

大型自動二輪の教習課程(実技のみ12時間)を規定時間で無事卒業し、大型自動二輪の免許を取得(今ココ)

 

 思い立ってからほぼ1年、50歳を過ぎてからの自動二輪免許取得は、何が大変だったかというと、通常の予定と教習予定のスケジュール調整。あと、神奈川県には一箇所しかない、二俣川の運転免許センターへの往復3回。教習そのものは、落ち着いて臨めば、大変では無い。人より不器用な僕でも、規定時間で教習をクリアーすることができた。

 

ちなみに、教習中の転倒は、通算で4回。直角クランクを400CCスクーターで通過するときに1度。大型の課程に入ってからは、円周走行をゆっくり走った時に1度。波状路で1度。最後に、スラロームをすごくゆっくり走行する時に、止まりそうになり1度。全てゆっくりとした走行の時に、ゆっくり倒れた。なので傾くバイクから脱出でき、怪我は負っていない。

 

さて、中型スクーター(ホンダSilver Wing、およそ250kg)、中型マニュアル(ホンダCB400F、およそ200kg)、大型マニュアル(ホンダNC750S、およそ220kg)という3車種で教習を受けた訳だが、一番厄介だったのは中型スクーターだった。車重が一番重く、車輪の直径が小さくてホイールベースが長いので、左右に安定しづらく、小回りも効かない。これで鍛えられたので、後は楽。特に大型は、安定が非常に良くて小回りも効いたので、一番楽だった気がする。何せ一本橋は、合格ラインが中型7秒以上、大型10秒以上のところ、14秒以上を記録したほど。クランクも、11時間の屋外教習を通算して、一度もミス無し。

 

逆に考えると、これから二輪免許の教習を受けるという方がいたら、悪いことは言わないから、マニュアルで受ける方が楽。教習の規定時間は、マニュアルの方がAT限定より2〜3時間長いことを差し引いても、そう思う。ただし小型(125CC未満)限定は話が別。ATであっても車体が軽いし、教習の規定時間もATは結構短いから、MTとの相対的な差が大きく、無理にMTを選ぶ必要は無いかも。

 

この年齢で教習所に行くにあたって、やはり情報は欲しかったので、ネットで情報を探した。結果、役に立ったのは料金比較だけ。それ以外、特にYoutubeなどの動画情報は、自分の教習の役に立つものは皆無。というわけで、教習所に関しては、ネットに過大な期待をしないほうが良い。

 

つらつらと書いてきたが、今のところ、公道で大型二輪に乗ったことは、まだ無い。近いうちに大型バイクを借りて、ツーリングに出かけてこようと思っている。いきなり大きすぎるバイクだと、コントロールできるか分からないので、最初は1リッター未満の馬力があまり大きく無いバイクを選ぶだろう。それがOKだったら、もう少し馬力や重量のあるバイクに乗っても良い。小心者だから、いきなり隼(スズキが誇る1300CC、140馬力以上のスーパーバイク)、みたいな大胆な選択はできないよ。いい歳の初心者おっさんライダーは、自分を弁えてバイクを選ぶのだ。

 

つい先日も、道志街道で19歳のライダーが、自爆事故で亡くなったらしい。若さ故の過ちなのか違うのか、それは僕には分からない。けど、登山でもそうだが、無事に帰ることが、何よりも優先だということを、この歳になると、強く思わされる。スリルを追いすぎず、安全第一で走るよ、僕は。