新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

今更ながらの基礎練習と、細長い管楽器の入れ替わり

前回の更新が2020年4月27日だったので、ほぼ10か月ぶりとなる。長らく息をひそめていた間に、新型コロナウイルスの感染拡大といった歴史的イベントが続いていたが、私は今のところ、感染経験無しが幸いにして続いている。

 

昨年前半は長らくジャズセッション現場が休業状態となり、緊急事態宣言解除で自粛期間が明けた後も、客足が戻ってこないという声を時折聞く。利用者の立場としての私も、出かける先は実質メインの店のみに絞って、あまり範囲を広げないようにしているので、さもありなんと思う。

 

セッション現場へ出かける時間を減らしたので、その代わりにという訳でもないのだが、何か月かサックスのレッスンに通うことにした。サックスを始めて10年以上になるのだが、実はこれまでほぼ独習。言い方を換えると見様見真似ってやつ。でも、基礎を固めないままでは応用の限界が早く訪れるだろうから、いつかはレッスンで基礎を教わろうと思っていた。

 

2020年8月から月に2回ペースで基礎部分に重点を置いたレッスンを受け、自主練習の時間も基礎練習に時間を重点配分していた。おかげで、触ったことの無いキー(笑)というのは無くなったし、音の出し方も改善傾向にある。ただ、講師から出題していただいたジャズっぽいフレーズ集を身に着けるには、時間が足りない。フレーズ集はC、D、Gのキーで幾つか頂いたのだが、これを12キーで実戦に使えるようにするのが、当面の目標。という状態なので、2021年2月でレッスンは終了させ、あとは自主練習の予定。

 

こんな風に、昨年から基礎力アップに取り組んだ訳だが、なぜか楽器の入れ替わりも多かった。おかしいなぁ~(苦笑)

 

まずは、レッスンに使うテナーサックス。さすがに1940年代製のBuescher 400をレッスンに使う気にはならなかったので、Selmer Mark7とCannonball Ravenのいずれかという選択肢。Mark7は文句の出ない楽器なのだが、元プロ奏者の使用楽器で、それなりに疲労摩耗しているから、練習であまりすり減らしたくない。となると黒いキャノンボールしか無い。だが、2年くらい使っていて、自分にとっては重量過大と感じられたことと、台湾製の弱点として、軸受けが摩耗した後のメンテナンスに不安が残ることから、日本製もしくはフランス製に買い替えることとした。中古でSelmerのリファレンス36やヤマハの875など、いくつか試奏した結果、アンラッカーのヤマハの82Zに感動したものの、傍鳴りしないラッカーの82Zという選択に行き着いた。モデルチェンジ後のV1ネックではなく、初期のG1ネックの方で、10年以上昔の楽器なのに、見た目はほぼ新品。おそらくは前オーナーが何回か吹いて、そのまま使われなくなったのだろう。

 

レッスンには原則82Zを持参しているが、都合でMark7を持参したこともある。その時は講師がそれを試奏して、上から下までバランス良く音の出る良い楽器と絶賛されていた。だが、82Zもなかなか良い楽器だと思う。操作への反応はMark7より早いんじゃないかな。

 

話は戻って82Zを買う時に、キャノンボールと同時に、ソプラノの82ZRも下取りに出した。いい楽器なんだけど、ヤナギサワのS-9030と比べると、ほとんど使わなかったのだ。カーブドネックよりはストレートネックの方が、自分には向いているらしい。

 

これで管楽器が1本減ったなと思ったところへ、AKAIがスピーカー内蔵のEWI SOLOを発売するというニュースが飛び込んできた。実はすでに最も安いEWIを持っているのだが、外部音源が必要なので、箱から出していなかったのだ。発売希望価格を見て、すぐに予約を入れて届いたのがこちら。全長80センチくらいあるので、Travel Saxと比べると、なんとも巨大(笑)

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EWIといえばTスクエア。なので宝島などチャラっと吹いて遊んでいたら、ショックなニュース。なんとヤマハが「デジタルサックス」を発売するだと . . . . . .

 

先にそれを知っていたら、EWI SOLO、買わなかったよ(トホホ)

 

だが、だからといってデジタルサックスを予約しないという選択肢は、ハナから思い浮かばなかった。自分でも、つくづくイカれていると思う。

 

というわけで、発売直後にデジタルサックスYDS-150を入手。

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サックスっぽいマウスピースを使うが、アンブシュアの練習にはならない。それを分かって使う分には、面白い電子楽器だと思う。自宅での運指練習には使えるし、なんといっても、この大きさこの軽さでバリトンサックスの音が出せるんだぜ!!!

 

演奏頻度が無い割には、いろいろと楽器の変動があったなと、しみじみ思いながら、久しぶりの更新原稿を書いている。楽しみにしていた仙台の定禅寺ストリートジャズフェスティバル、昨年は当然のように中止となったが、今年はどうなることやら。開催される場合に備えて、また色々と仕込みの時期に入ります。