新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

ホイールをZondaに交換

f:id:jazzwombat:20160612223448j:plainイタリア製の自転車ホイールをイギリスの通販会社に発注したところ、11日後にスペインから届いた。なんとも国際的な話だなと思いながら、早速開封。ホイールという、いかにも重量密度が低そうな製品なので、梱包重量は4キロ未満にもかかわらず、箱がやたらと大きい。
  半年前に購入したロードバイク、Specialized Roubaix(ルーベ)に装着されていたホイールは、AXIS 1.0。AXISというのは、Specializedのロードバイクに標準で装着されているパーツに時折見受けられるブランド名なのだが、日本語サイトで 調べてもあまり情報が無い。このホイールに関しては、DT SwissあたりがOEMで出しているものかと推測。リムハイトが30ミリで、スポークの数が多く、頑丈そうな作り。ロードバイク乗りは、重いホイールの ことを「鉄下駄」と呼ぶが、このAxis 1.0についても、鉄下駄疑惑が濃厚(笑)
 今回届いたホイールは、Campagnolo(カンパ ニョーロ、通称カンパ)のZondaという製品。アルミ製のリム、スチール製のスポークと、よく回るハブの組み合わせにより、前後セットの重量1.6キロ 台という軽さと、価格の軽さのバランスを実現した、世界的な定番ホイール。丈夫なホイールなので、プロ選手が練習に使用しているし、Paris- Brest-Parisという、1,200キロを90時間で走破するおかしな人たちのイベントで元プロ選手三船雅彦氏もゾンダを使っていた。僕の場合、100キロ以上の距離を楽に走行したいという目的なので、スチール製スポークにより衝撃吸収能力が高く、重量も軽めで、丈夫かつ財布にも優しいZondaは、ちょうど良い選択肢だ。
 ところで、カンパのホイールというと、ハブのラチェット音が大きいと言われている。ネットで「カンパ 爆音」で検索すると、いくつも動画がヒットするくらいだし、実際、届いたホイールでもラチェット音は明らかに大きかった。だがしかし、ラチェットの 仕組みを考えると、そこで爆音を発しているということは、機械として良い状態では無いのだろうと容易に想像できる。そこで、自転車に取り付ける前に、まず フリーハブ部分を分解した。もともと付いていたグリスを拭い去り、改めてたっぷりとグリスを充填してから、再組立て。その結果、ラチェット音はAXISや シマノ製ハブに近いレベルまで小さくなっている。

 それでは、お待ちかねの重量比較。はかりは持っていないため、前輪ホイールを手に持って比べてみる。
. . . . . .明らすぎる位にZondaの方が軽い。3分の2くらいのイメージかな。


 前後ともホイールを交換して、20キロほど慣れた道をテスト走行。まず、漕ぎ出しが軽い。向かい風の時、少し楽になった。そして何よりも、乗り 心地が良くなった。Zonda自体が、柔らかめと言われるホイールなのだが、これには、タイヤも大きく貢献しているだろう。Zondaに装着したのは、パ ナレーサーのグラベルキング26C。26Cとはいっても、それまで使っていたSpecialized名義で発売されている25Cタイヤと幅はほとんど変わ らない。スペシャのタイヤは推奨空気圧が8.5barだったが、グラベルキングは7.4barなので、この違いも大きい。感覚的に、乗り心地は2割以上良 くなった気がする。これなら、100キロ以上走行した後の疲労度も、大きく違ってくるだろうと期待大。

 最後に、海外通販と国内通販の比較。私が発注した時、イギリスの通販会社での価 格は3.9万円(送料込み)で、配達時に消費税1,700円と通関料200円を支払った。合わせて4.1万円。これに対し、国内の通販会社だと安くとも5 万円台。リアのスプロケット交換ができる程度の工具を持っていて、自分で作業することが苦にならず、納期が20日近くかかっても問題なく、消耗部品の入手 にもアテがあり、到着した商品にトラブルがあった場合の対処もできるならば、海外通販は有力な選択肢だろう。

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サックスを初めて買うという方へ

久しぶりに楽器に関することを書いてみる。

主に使う楽器はトランペットだが、サックスも好きなので、何本か所有している。高いのは買えないので、安価なサックスを探すわけだが、この場合、道は2つある。台湾製や中国製、ベトナム製の新品を探すか、もしくは、中古のサックスを探すか。

僕の場合は、後者である。新品にしろ中古にしろ、楽器選びから博打の要素を排除できないと思っているため、中古楽器に対して抵抗感がまるで無い。その結果、これまで買った10本以上のサックスは、すべて中古だ。

実際に試奏して買うのであれば、博打じゃないだろう?と思う方はいるだろう。しかし、新品の楽器は、しばらく鳴らした後でなければ、その本当の姿が分からない。

ならば、中古だったらOKかというと、そうでもない。例えば、試奏した時には定番機種より吹きやすいと思ったレア機種が、しばらく吹いているとジャジャ馬の 本性を現し、あまりのコントロールの難しさに1年で手放したというのは、僕の実体験。楽器は変わらないのだろうが、吹き手の状態の方が変化してしまうの で、試奏の時に良くても、その感想が永続するとは限らない。

また、サックスの場合には、管楽器修理店でリペアしていただくと、まるで別の楽器のように、ずいぶんと感じが変わることがある。それらを踏まえると、試奏は気休めにしかならないと割り切って、オークションで買うことも充分アリだ。

なお、中古管楽器については、前の人のクセが付いているから、初心者には向かないと言う意見を目にすることが多い。確かに、前の人のクセが付いている楽器が 存在することは、僕も経験上、否定しない。でも、だからそれが初心者に向かないかというと、そんなことも無いだろうと思っている。

やはり 実体験だが、僕のとあるテナーは、とあるプロ演奏者が30年くらい使っていたものなので、当然にその演奏者のクセが付いている。しかしそれが、自分の演奏 の妨げになるかというと、むしろその逆。前の演奏者のクセを活かした吹き方により、それまでの自分のレベルより上等の演奏ができたことが有る。付いている クセには、悪いものもあれば、良いものもあるのです。

散漫に書き散らしてきたが、まとめに移ろう。SNSで「管楽器を買いたいのですが、 どう選べば良いでしょう」といった質問があると、「必ず楽器店で試奏して買いましょう」と勧める回答がよく登場する。でも、それは必ずしも正解と限らな い。どんな買い方をしても、後悔する時は後悔するんです。ここ大事。

これから管楽器を買おうという方には、後悔するリスクが必ず存在する ということを、そして自分はそのリスクをどのくらい受け止められるのかということを最初に考えてから、楽器選びに踏み出していただきたい。そうすること で、たとえ後悔する結果になろうとも、その精神的ダメージは小さくできるのではないかと考える次第。

画像は、僕が中古サックス探しで出 会ったオールド・アメリカン・サックス珠玉の1本、Buescher 400の優美な管体彫刻です。現代のサックスでは、ここまで凝った加工を行ったものを見たことがありません。古いサックスには、現代のサックスに無いもの があり、その逆もまた正しい。自分がサックスに求めるものが新旧どちらにあるのか、サックスを買う前に、それを迷う時間もゆっくり楽しんで下さい。

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 #サックス

新緑の奥多摩に出かける(向かい風修行編)

4月最後の土曜日は、降水確率がゼロだったので、自転車で奥多摩駅まで出かけてきた。二子玉川から青梅までは多摩川サイクリングロードを使い、往復で140キロ以上の距離を走ることが目標。

多 摩川の河口に近い地域から、源流に近い地域まで遡るので、当然に上り基調である。だが、川沿いの道の上りは、大したものではないから、それほど苦しい思い もせず、11:30に奥多摩駅へ到着。このくらいのアップダウンならば、横浜市内の中原街道のアップダウンの連続を走る方が、奥多摩行きよりも体力を使う なぁと、奥多摩駅での休憩中に、しばし回想。

奥多摩はすっかり、ツバメが空の主役を務める季節になっていた。せっせと巣の材料を運んでいる。

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さて、問題は帰路にあった。午前中は風が気にならなかったのだが、見事に向かい風となり、しかも強くなっている。道は下りのはずなのに、自転車がなかなか 進まない。このため、そこそこ消耗しながら青梅まで下ったのだが、多摩川サイクリングロードに戻ると、風は更に強くなっていた。このため、時速30キロで の巡航など思いもよらず、20キロ前後で延々と多摩川を下ることに。向かい風だけでなく、時々は横風で進路を乱されるといった状況のなか、自転車に標準で 装備されていたホイールの、その重さと35ミリのリムハイトが体に堪える。

もっと軽くてローハイトのホイールが近日中に届く予定のため、比較が楽しみ。でも、比較するためには、また風が強い時に走らなければならないということか . . .(汗)

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ロードバイク始めました

「仕切り直し」とか書きながら、ほぼ3年近く放置していましたが、久しぶりに書いてみます。

 今もってメインの趣味である、ジャズの演奏 については、また書く機会があるかと思いますが、近況としては、相変わらずトランペット、テナーサックス、アップライトベースの3足の草鞋状態が続いてい ます。今月(2016年4月)上旬に、東京渋谷の某ジャズバーでリーダーライブをやらせていただいたときは、大半がトランペットで、ほんの一瞬テナーサックスを使ってました。この状況は、自分では気に入っているので、おそらく当面は変わらないでしょう。

 それ以外では変化があります。いわ ゆる「中高年」の領域に差し掛かってきたことから、減量せなアカンと思い、半年前に自転車を買いました。いわゆるロードバイクというヤツですが、ドロップ ハンドルの自転車に乗るのは、実に30年ぶり。月に200キロくらい、自転車をかっ飛ばしているのですが、脚力と体重のバランスが悪い(笑)ため、ベテランのロードバイク乗りの巡航速度には、なかなか追いつけません。それでも、地道にやれば少しづつ追いつくだろうと、こつこつ乗っています。幸いにして、自 宅から自転車で多摩川まで30分くらいなので、多摩川サイクリングロードを走ることが多い。

 一度走り出すと、最低でも30キロくらいは 走るので、その間2時間以上は音楽も聴かず、ひたすら周囲の状況及び自分の体との対話に専念するのですが、これが良い気分転換になっているらしい。運動不 足の解消にもなるので、前よりは体調が良くなってきました。気候も良くなってくる時期ですし、毎月の走行距離を伸ばしてゆきたいと思っているところ。

  長距離走行向けのロードバイク(SpecializedのRoubaix)を買って以来、基本的なコンポーネント(ハンドル、ホイール、ブレーキ、変速 機)は買った時の状態のままで乗っていましたが、1回での走行距離が100キロを超え、ある程度アップダウンのある道を延々と走ることも多くなってきたこ とから、ホイールをもう少し良いものにアップグレードし、楽に長距離を走れるようにしたいと、ここ2か月以上は考えていました。自転車本体を20万円未満 で買っていることもあり、自転車競技が趣味となっている方のような20万円オーバーのホイールは考えていませんが、標準のホイールが前後合わせて2キロく らいはあるロードバイク乗りは「鉄下駄」と言う)ようなので、前後合わせた重量が1800 グラムを下回ることが目標。色々な選択肢を考えていたのですが、最後は結局、定番中の定番のホイールを選びました。多くの方が、同じように考え、結局は同 じ結論になったんだろうなぁ~と、つくづく思わせるようなド定番のホイール(寒波の存陀)です。

 国内で買うと6万円を下回らないのです が、海外通販だと4万円を切ります。自転車への組み付けやバランス調整を自分で行うことを考えても、国内で買う合理性がありません。というわけで、日本語 対応OKな海外通販で発注。おそらくはGWが終わったころに届くことでしょう。今のホイールとの比較が楽しみです。

 というわけでこれからは、ぼちぼちと自転車の話も書いてゆくつもりですが、さて次に書くのは、いつになることやら(笑)

 

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仕切り直し

記憶では、このブログを開いたのは2006年くらいだった。たま~に記事を書いては、1年以上の放置期間を繰り返していたが、過去に書いたものを読むと、なんだかムズムズする部分もあるので、いったんリセットすることに。


というわけで、過去記事は消してしまいました。改めてのスタートです。