新・桂庵雑記

Jazz演奏やロードバイク、山や海など、桂庵(けいあん)が趣味に関することを書き散らしてます

トランペットとソプラノサックスの持ち替え

何度か書いているとおり、僕は主にトランペットとテナーサックスを演奏している。普段はこの2つの楽器を同時に持ち歩いているが、たまにテナーをソプラノに変えることがある。

f:id:jazzwombat:20191124105748j:plain

テナーとトランペットだと、音域(出る音の領域の全般的な高さ)はかなり違うのだが、これがソプラノだと、実はトランペットと大して違わない。一覧表にしてみると、以下のようになる。なお、ソプラノでHigh Gまで出ると記載しているが、これはHigh Gキーが付いている楽器が、それなりに普及しているために、このように記載している。「俺のはF#キーすら付いてないから、Gなんか出せない」と言われても、そこまでは知らんがな(笑)

f:id:jazzwombat:20191124105838j:plain

このように音域を可視化すると一目瞭然なのだが、トランペットが上手い人の多くは、ソプラノサックスの音域を全部トランペットで出すことができる。

 

参考で僕がトランペットを始めた時と今の音域を書いておいたが、トランペットの最高音は、人によってかなり違う。僕はあまり苦労が無く、Middle Gまで出すことができる状態でスタートしたが、次のHigh Aを出せるようになるまで3年以上かかっているし、実務的に必要な最高音であるHigh Cを出せるまでには10年近くかかった。人によっては、最高音がMiddle Cからのスタートだったりする。このような、高い音が苦手なトランぺッターにとって、ソプラノサックスというのは、結構魅力的に映る楽器。使いたい(高い)音域が、すぐにも使えそうに見える。いざやろうと思うと、音程のコントロールが難しいとか、音色が細いとか、金切り声に聞こえがちとか、単純に楽器の価格が高いとか、色々とハードルはあるのだが、「あいつら(ソプラノ吹き)、旨いコトやりやがって」と妬むくらいなら、いっそやってみよう。1週間で挫折する確率が非常に高いから、あまり勧められないけど(笑)

なお、安いソプラノは音程が悪く使い物にならないことが多い。やるなら、そのへん調べてからにするほうが良いということは、言っておこう。

 

さて、僕の場合、ある程度はソプラノサックスを使える状況まで仕上げたので、トランペットとの持ち替えで使うことがある。そこで出てきそうな、素朴な疑問。

 

「音域が似ているのに、なんで持ち替えるのか?」

 

そう思ったトランぺッターなアナタ、フリューゲルホーンと持ち替えるのって、よくある話でしょう? 同じなンです。音色が違うというのが、最大の理由。トランペットの雑味タップリな音ばかりじゃなく、たまには清々しい音色、出してみたくなるんです。